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情報が多すぎる時代に、求められるメディアとは?【広告ビジネスに関わる人のメディアガイド2018 リレーコラム】#7
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情報が多すぎる時代に、求められるメディアとは?

最盛期は50万部を誇り 、ガングロなどのギャルカルチャーを牽引した雑誌『egg』。惜しまれつつ2014年に休刊していましたが、この度2018年3月にWEB版で復活したことが話題になっています。しかも、編集長は21歳の女性で、幼い頃からeggが持つ世界観に憧れ、高校時代から渋谷に通いつめてきたひとりのファンでした。

雑誌の市場は依然として苦戦が続き、販売金額はピークだった97年の半分以下になりました。一方で、「dマガジン」の登録者は360万人を突破し、読み放題サービスの利用者は急増。また、雑誌WEBサイトのPV数や、SNSフォロワー数も急増しており、雑誌を“コンテンツ”として見ると、むしろオーディエンスは広がっています。

また、「自分のお金で買うメディア」である雑誌は、読者の信頼や好意度が高く、調査分析しても「商品の情報源としての雑誌」の価値は依然として他メディアを凌いでおり、その影響力の高さは堅調です。

メディア環境研究所2017レポートでは、「世の中の情報量は多すぎる」と感じる生活者が52%に伸び、世間ではメディアの安全性や情報の信頼性が注目された一年でした。そんな情報カオスの時代に、生活者は“情報の確からしさ”を求めており、中でも「大量のレシピ情報が集まったWEBよりも、自分にぴったりで最短な料理本が好き」という意見がとても印象的でした。

大きなメディア変革の流れの中で、リーチやコストを追求してきた反動で、こうした“メディアの質”に注目する動きが生まれていることは、良質なコンテンツを保有する雑誌にとって追い風です。

読者と深い関係を築く雑誌。その役割は「気になる」きっかけを提供するだけではありません。「好き」「欲しい」「頼りたい」「行きたい」……、雑誌のもつ様々なプロパティ(雑誌ブランド、モデル、コミック等々)を編集して生み出すコンテンツには、ファンを巻き込み、さまざまな欲求行動をつくる影響力の高さがあります。

AdverTimes「メディアガイド2018」リレーコラムより転載

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#2 アトリビューション分析の統合と拡張で、広告投資の総合的な意思決定が可能に
#3 テレビ広告の再価値化とデータ連携による可能性
#4 テレビとネット同時配信、スポーツ分野での活用に期待
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