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アウトドアメディアにおける「ゼロtoイチ」【広告ビジネスに関わる人のメディアガイド2018 リレーコラム】#8
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どこまでがアウトドア?

アウトドアメディアと言えば、交通・屋外・オリコミなどのメディアのことを指していますが、リアルとデジタルの領域が近づいていくであろう未来では、どこまでがアウトドア(リアル)であるかの線引きがあいまいになっていくと思われます。デジタル化が目指すものの一つに「リアルに近づけること」という考え方もあると思います。

我々の仕事の中で、駅に貼るポスターや中吊りというメディアがありますが、そもそも現物で紙を納品するという作業がデジタル化によって無くなってきています。好きな時にデザインを変えられるということや貼りに行く作業を無くすことでよりスムーズに仕事が進められますし、ニーズに合った露出というのも出来るようになりました。

しかし、どこに露出するかと考えた場合「生活者の移動範囲=リアルな場」でないと意味がありません。「アウトドアメディアのデジタル化」で大事なのは移動する生活者に対して訴求していくということなのです。

期待したい「空間のデジタル化」

上記までは今でも言われていることですが、私が個人的に今後期待したいことは「空間のデジタル化」です。

現在、デジタル化=ネットワーク化であったり入稿のスマート化などが言われていますが、結局は壁や柱や電車内にサイネージを付けているものに露出をするのが主流となっております。しかし、壁面や車内には露出する面積の限界があります。これが例えばホログラムなどで各個人の前に投影されると考えるとどうでしょうか?
面としてではなく空間への露出が可能になれば、より個人に対しての訴求が可能になりますし、デザインももっと凝る事が出来るようになるでしょう。エリアごとの位置特性(例えば銀座といえば高級なイメージ)と各個人のニーズを合わせ、且つ露出面に縛られない訴求が可能になればアウトドアメディアの可能性はもっと広がると思います。

ただ、今よりもっとアウトドア(リアル)とデジタルの境目はあいまいになっていきますが・・・
“今までアイデアだけでリアルでは実現の可能性がなかった考え方「0」”が“もしかしたら可能性はあるかも「1」”になることがデジタル化と捉えて、アウトドアメディアを楽しんでいきたいです。

AdverTimes「メディアガイド2018」リレーコラムより転載

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