2023.02.24
SIAI2023登壇レポート
2023/1/12~13に開催された第3回インダストリアルAIシンポジウム(SIAI2023)[1]にAaaS Tech Labの小山田が登壇致しました。
SIAIは人工知能学会が主催する形で、2020年より開催。
第3回となる今回は、学術領域で活動する若手・学生が、自分にマッチした仕事やキャリア情報を得られることを目的に、様々な企業の社員が講演などを行った。
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本シンポジウムの中で小山田は、「有名企業のキャリアと働き方の実際」[2]というセッションに登壇。
Hondaやサイバーエージェントで研究開発をされている方々と、学生からの質問に答える形でパネルディスカッションを行った。
質問の中には、現在の会社に所属しようと思ったキッカケや、現業の開発環境に関するものもあれば、昨今話題となっているStableDiffusionやChatGPTといったAI技術を起点に、膨大なデータを使用する上での法律/倫理面への考えなども聞かれた。
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セッション中は「過去5年間と、今後の5年間を考えた時に、AI技術がどう進化していくと思うか」という質問などでも盛り上がった。
その場でも改めて振り返りながら話したが、今当たり前のように使用されているTransformerモデルは約5年前に登場しており、BERT以降のモデルは当時存在していない。その辺りから徐々に大量のデータで学習した事前学習モデルが広く公開されるようになり、2022年にはかなりAIの民主化とも言える動きが活発になった。このように考えると、過去5年間での技術進歩の大きさが明確に分かる。
今後のAI技術の流れを想像すると、AIの民主化はより一層進むであろう。その中でも、重要になるのは「AIの個性」かもしれない。
例えば、AI VTuberの制作が徐々に本格化しているように思える。中には、汎用性の高いAIモデルをベースとし、視聴者からのフィードバックなどからキャラクター性を持たせていくといった運用形態のものもある。AIを使って自分自身が個性的なアウトプットを出すだけでなく、AI自体に個性(キャラクター性)を持たせる動きも今後活発化しないだろうかと、上記の質問から考えさせられた。
末筆ながら、貴重なご機会をいただいたSIAI2023関係者の方々、ご参加いただいた皆さまに感謝申し上げます。
様々なイベントにて、今後も登壇機会などいただけましたら幸いです。
AaaS Tech Lab 小山田