コラム
メディア・クリエイティブ
THINK ABOUT CREATIVITY Vol.1
須之内元也博報堂 統合プラニング局 兼 博報堂DYメディアパートナーズ メディア・コンテンツクリエイティブセンター
はじめまして。須之内と申します。
博報堂DYメディアパートナーズのメディア・コンテンツクリエイティブセンター
という部署に所属しておりまして、
今年度からは博報堂の統合プラニング局にも所属しています。
さて、早速本題に入りますが、
会社の広報から
「スノウチなりのクリエイティビティ論」
についてコラムを書いてくれ、と頼まれました。
はて、困った・・・
「スノウチなりのクリエイティビティ」ってなんだ??
僕は、自分の事を「クリエイター」
っと言われるのが少し苦手です。
むずがゆいし、こっぱずかしいし、
何よりも、なんか、ちょっと違うんだよなーっと。
「クリエイター」って、
「クリエイトするヒト」という意味でしょうか。
そういう意味では、
映画監督や小説家、ファッションデザイナー、アーティストの方が、
自分の人生とリスクを背負ってクリエイトしているわけで、
よっぽど「クリエイター」だなぁっと。
広告なんて、企業からお金をいただいて、
モノ・コトを産み出しているわけだから、
自分がクリエイターなんておこがましい。
「ビジネスマン」とか「サラリーマン」
と言われた方が気持ちいい、と思うわけです。
僕は今でこそ、
「クリエイティブディレクター」
と呼ばれるようなポジションで仕事をしていますが、
もともと博報堂DYメディアパートナーズの一期生であり、
出身はメディア畑(当時のi-メディア局)です。
会社に入って数年の間、
媒体を売るためのセールスシートをつくったり、
クライアント向けのバナーの提案書をつくったり、
エクセルと格闘してリスティングのレポートを書いたり、
そんな仕事を毎日遅くまでしていました。
そういう仕事をしているさなか、
一方で、社内では
「クリエイター」と呼ばれるヒトたちがいて、
なんかチヤホヤされているように見えた。
自分の仕事への自負、はたまた妬み、
そんなものが入り交じって、
「何が”クリエイター”だ」と思っていました。
ありとあらゆる仕事において、
「アイデア」や「クリエイティビティ」
を発揮する場面はあるわけで、
ましてや広告会社はそういう機会の宝庫。
広告会社のヒトは全て「クリエイター」だろうっと。
そんなことを思っていたように記憶しています。
(今から思うと完全に”若気の至り”なのですが・・・)
で、いろいろなステップや経験を経て、
いざ、自分が昔妬んでいた「クリエイター」
と呼ばれるような仕事につくと、
冒頭の通り、
「ん?なんか違う気がするな・・・」
っと思ってしまうのです。
なおさら、
「スノウチなりのクリエイティビティ論」なんて、
正直よく分からないぞ、っと。
けど、逆に、ふと思ったのです。
たぶん、自分なりの「クリエイティビティ」というものが、
定義化されていないまでもあやふやにあって、
それが世の中でいうところの
「クリエイター」やら「クリエイティビティ」
とのギャップを産み出していて、
だからなんか気持ち悪いのだろうなーっと。
ならば、勝手に「クリエイティビティの定義」
を決めてしまえば良いのかも、と。
とツラツラと書いてきましたが、
連載形式で
“クリエイティビティ”について考える「旅」
に出たいと思います。
どこに帰結するかは分かりませんし、
正直結論がないまま終わる気もしています(笑)
で、せっかくなので、
僕がツラツラと書いていくのももったいないので、
「旅」の道中でいろいろなヒトにお会いし、
その人たちなりのクリエイティビティ論
も伺っていきたいなーっと思っています。
(むしろ、さまざまな人たちのクリエイティビティ論こそが
この連載の目玉であり、
僕自身もいろいろなお話を聞いて
あらためて勉強をしたいと思っています・・・!)
ということで、
クリエイター・オブ・ザ・イヤーのメダリストを
受賞したお祝いに、
この勝手なる旅におつきあいいただければと・・・!
次回にご期待ください・・・!