「台湾クリエイティビティウィーク2016」※が台北市内の会場で開かれ、10月6日、博報堂DYメディアパートナーズがセミナーを行いました。テーマは「HOW MEDIA IS RE-WRITING THE MOTHERHOOD MANUAL」。メディア・コンテンツクリエイティブセンターの丸山安曇と博報堂の皆川治子が登壇しました。
このセミナーは、今年6月にフランス・カンヌで行われた「Cannes Lions2016」のステージで二人が実施した内容の再演です。カンヌでの終演後、セミナーを聴講していた台湾の関係者から「ぜひ台湾でも講演してほしい」というオファーがあり、今回実現しました。
※「台湾クリエイティビティウィーク」は、2015年から台湾で行われている、カンヌライオンズの公認イベント。博報堂DYグループが参加するのは今回が初めて。
当日の様子を丸山安曇がご報告します。
「母子健康手帳が普及している台湾で今後の可能性を感じた」
今回のセミナーでは、日本の母子健康手帳の成り立ちに触れながら、私たちが2013年から実施している妊婦手帳事業を通して得た知見を紹介しました。
カンヌでは「そもそも母子手帳とは何か?」というところから説明する必要がありました。日本人が当たり前に使っている母子健康手帳は世界的に見ると稀有な存在です。「妊娠期から出産後までを切れ目なく継続ケアするためのシステム」として注目されており、日本は母子健康手帳を導入したことで、乳児死亡率が世界最低レベルまで引き下げることに成功しています。
台湾ではすでに日本と同じような母子健康手帳が普及していることもあり、セミナーの中で話した母子健康手帳の持つ意義や、私たちが妊婦手帳事業を始めた背景などについてしっかりと伝わっているように感じました。
当日は大勢の観衆に来場していただきました。カンヌでは日本での事例を紹介するというスタンスでしたが、台湾は地理的に日本と近く、また母子健康手帳も普及しているため、具体的なビジネスにつなげていきたいという思いもありました。セミナーを終え、改めて自分たちのビジネスの可能性を強く感じています。セミナーの前後にも多くの出会いがあったので、そのつながりを大事にしながら今後のチャレンジにつなげていこうと思います。
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