キーワード
ビデオアド【びでおあど】
インターネット上の動画広告のこと。テレビCMと同様、映像と音声を用いて効果的にメッセージを伝えることができる点に特長がある。近年米国や英国等で市場が急成長しており、注目を集めている広告手法の一つである。
■ビデオアドの種類
動画コンテンツの前に挿入されるプレロール型動画広告、バナー広告スペースに流れるインバナー動画広告、記事中に設置されるインリード動画広告など、ビデオアドにはいくつかの種類が存在する。また、プレロール型広告の中にはスキップできるものとできないものがあり、課金方式などが異なる。
■ビデオアドの効果指標
インターネット広告はこれまで、クリック数、あるいは会員登録や資料請求、購入などのコンバージョン数が効果指標として重視されてきた。これに対してビデオアドは、ブランドの認知や好意度、購入意向といったブランディング効果を目的に実施されることが多く、テレビCMに近い広告手法と言える。米国ではテレビとビデオアドを組み合わせた活用も進み、テレビと同様にGRPを用いたプラニングやバイイングも始まっている。
■オーディエンスターゲティングの活用
他のインターネット広告と同様、ビデオアドもコンピュータ自動取引(プログラマティック・バイイング)を用いて出稿されることが多い。そこでは、性・年齢などの属性データに基づいて特定のセグメントに広告を配信するオーディエンスターゲティングも利用されている。この機能を活用することにより、例えばテレビで幅広くリーチを稼ぎ、さらにビデオアドを通じてコアターゲットに確実にメッセージを伝達することも可能となる。
日本では2013年が動画広告元年と言われる。日本では緒に就いたばかりのビデオアドだが、様々なコミュニケーションの可能性を拡げることのできる広告手法として今後のビジネス拡大が大いに期待される。