ニュースリリース

博報堂DYメディアパートナーズ 2015年度入社式社長挨拶
NEWS RELEASE

株式会社博報堂DYメディアパートナーズは4月1日(水)午前11時、東京都港区赤坂の本社に新卒採用者17名を迎え、大森壽郎代表取締役社長以下、役員および部門長が出席し、2015年度の入社式を実施いたしました。
大森社長が「新入社員への歓迎と激励」として述べた挨拶の要旨は、以下の通りです。

皆さん、入社おめでとうございます。

本日ここに、若さと活気にあふれる17名の仲間が加わることを、大変嬉しく、また頼もしく思います。
これからの博報堂DYメディアパートナーズ、そして博報堂DYグループを担う17名であると確信しています。
若さとは何にも代えがたいすばらしいものです。是非とも小さくまとまることなく、伸び伸びと成長していくことを期待します。

皆さんは、幼い頃から携帯電話が身近にあり、SNSやデジタルデバイスが日常生活に溶け込んでいる、いわゆる、“デジタルネイティブ世代”なのであまり違和感がないかもしれませんが、昨年頃からInternet of Thingsという言葉が乱舞しているように、スマートデバイスを始めとしたデジタルの浸透によって、メディアとメディアの垣根、つまり節がなくなることで私たちを取り巻くビジネス構造は加速度的に変容を続けています。

今、我々が迎えているデジタルの時代においては、様々な変化が同時多発的に起こります。私たち自身もこれまでと同じ動きや心構えでは、成長は望めませんし、この変化のスピードについていけなければ当社に未来はないでしょう。

こうした時代を勝ち抜いていくために、そして、ひとり一人が成長を続けるために、今日から博報堂DYメディアパートナーズの社員となった皆さんにお伝えしたいのが「越境」という考え方です。これは、私が社長として全社員に掲げ続けているテーマです。
「『ひとり一人がプロフェッショナルとしての専門性』を持ちながら自分の垣根を越え他のプロフェッショナルと融合することで、それまで思いもしなかった価値を作り出す」ことにチャレンジする。そんな意志を込めて掲げた行動指針です。
皆さんにもこれから「越境」を実践してもらうわけですが、突然「越境」せよ!と言っても、なかなか出来るものではありません。

そこで、「越境」する上で「肝に銘じて欲しい3つのこと」について話をします。

一つ目は、「スピーク・アップ、つまり自ら働きかけろ」ということです。
デジタルによりビジネス環境の変化のスピードが増しています。しかし、デジタル化が進めば進むほど、“血の通ったアナログなコミュニケーション”が重要になります。現場に行くと、電話やメールで仕事をすることが圧倒的に多いと思います。しかし、私たちのビジネスは人間の知恵が勝負であり、それは皆さんの頭の中にあります。
社内の先輩や上司はもちろん、社外のビジネスパートナーなど、あらゆる人に直接会って、目を見て膝を交えて自由に意見をぶつけ合ってください。それが、私の考える「スピーク・アップ」です。他人が持つ考えに直接触れることで、思いもしないアイデアが浮かんだり、気づきがあったりするものです。賛同したり、意見をしてくれる仲間を作ることが、仕事をやっていく上では不可欠です。
直接向きあわなければ相手の印象にも残りません。少しでも時間を作って、直接話をし、自分の中に色々な引き出しを持つように心がけてください。そういったネットワークが、これからの人生で、思いもよらぬ時に役に立つものです。

二つ目は、「常に意志を持って行動する」ことです。
意志を持った行動は、「越境」するきっかけになります。現状に満足せず、絶えず考え動き、人と話をする。そして考えてまた動く。そのサイクルが、多くの人を巻き込み、さらに大きな動きを生み出していきます。その動きは、社内に対しても社会に対しても、勇気と元気をもたらす源泉となります。
「自分は何をしたいのか?」
忙しい日々の中では、ついつい忘れてしまうかもしれません。でもこれはとても大切なことです。時々、自分の意志を自分自身に問いかけてください。

三つ目は、「専門性を身につけ、それに磨きをかける」ことです。
「越境」するためには、専門性を持つことが必須条件です。専門性の無い人はどこに行っても相手にされませんし、未熟なまま越境しても、ただの物見遊山にしかなりません。単に新しいことばかりに飛びつくのではなく、専門性を身につけ、磨くことを心がけてください。まずは先輩や上司と共に現場でしっかりと勉強し、考え、行動する。それを忘れないでほしいと思います。

いまの社会に目を向けると、「日経平均株価が2万円に迫る勢い」だったり、「訪日外国人の増加」「2020年の東京オリンピック・パラリンピック」「北陸新幹線の開通」等、様々な明るいニュースが語られています。一方で、少子高齢化や人口減少、地方創生、エネルギー、環境、教育、食料、震災復興といったソーシャルテーマが無数に存在しています。
私たちは、世の中の動きを俯瞰的に捉え、知恵やネットワーク、そして広告会社らしい自由なクリエイティビティを活かし、”社会を動かす” ”時代を動かす”ようなビジネスを創造していくことも、また使命であると思います。ビジネスを通じて、社会や時代を動かすダイナミズムを感じてみてください。

博報堂DYメディアパートナーズは、「粒違いの人材」が集まった会社です。
ヨコの距離だけではなく、タテの距離も近い会社です。

常に情報や知恵を共有し、アイデアをぶつけあいながら、カタチにする。
自分さえその気になれば、個人の力をこえて、チームの力でスピーディーに大きなアクションを起こしていくことができます。
我々にとって、これからの時代は大変厳しいものではありますが、この状況を存分に楽しみながら、共に進んで行きましょう。

以上、博報堂DYメディアパートナーズの一員になった皆さんへのエールをもって、私のお祝いの言葉といたします。
ありがとうございました。

以上

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