ニュースリリース
70代のメディア接触と消費行動に関する調査報告
発信元:株式会社博報堂DYメディアパートナーズ
博報堂DYメディアパートナーズ(本社:東京都港区社長:大森壽郎以下博報堂DYメディアパートナーズ)は、昨年度に引き続き、首都圏に住む70代のメディア接触と消費行動に関する調査を行い、70代は現役世代と比べて自由な時間とお金を持ち、質にこだわり楽しみながら買い物をすることがわかりました。ラジオ、テレビなどの登場と共に人生を送ってきたと言っても過言ではない彼らはマスメディアによく接触し、消費行動にも強い影響を受けている様子が伺えます。また、マスメディアのみならず、PC・携帯などデジタルメディアへの接触も高いことがわかりました。
70代は幼少時に戦争を経験。働き盛りの時に高度成長期を迎え、バブルを経験した消費リテラシーの高いパワフルな生活者と考えられ、シニアマーケットの拡がりとその可能性を認識することが出来ました。
博報堂DYメディアパートナーズは今後も生活者のメディア接触や生活行動を調査・分析し、変化の兆しを発見することで、コミュニケーションプラニング力を強化し、メディア・コンテンツの価値を高めることにチャレンジしていきます。
【トピックス】
●スマートリッチな70代。買い物を楽しみ、質にこだわるホンモノ志向。
約7割が「好きなものを買って楽しんでいる(68.3%)」と答え、約6割が「楽しめるうちに買い物を楽しみたいと思う(57.6%)」と考えています。「買い物は質にこだわる方だ(63.5%)」「旅行は金額よりも内容を重視することが多い(65.6%)」など買い物を楽しみ、質にこだわるホンモノ志向であることが伺えます。
●70代の小遣い「自由に使える金額は月平均52,600 円」。有職者を上回る。
70代が毎月自由に使える金額は平均52,600 円。現役世代である有職者の小遣い34,400 円*を大きく上回ります。また、その額には6割強(62.1%)が満足していると答えています。*参考データ:20~60代有職者の一ヶ月の平均小遣い額は34,400 円、最も多い20代は43,900 円。(博報堂HABIT2012 より)
●自由に使えるお金の使い途ベスト3は1位外食、2位旅行、3位孫への出費。
自由になるお金の使い途のベスト3は、1位外食(52.4%)、2位旅行(49.9%)、3位孫への出費(43.0%)です。男女別に見ると、男性は1位外食(56.3%)、2位旅行(48.6%)、3位孫への出費(46.6%)。女性は1位美容院(60.2%)、2位美容・身だしなみ(59.2%)、3位外食(49.0%)となっています。美容や身だしなみ、習い事や勉強で男女差が大きく、女性の方が自分磨きに力を入れている様子が伺えます。
●70代にはマスが効く① 「買い物する時に広告が参考になる人」は約7割。
約7割が、買い物する時に「広告が参考になる(69.3%)」と答えています。「テレビや新聞、雑誌、ラジオなどのメディアを見聴きして商品(サービス)を買うことがある(62.7%)」と答えた人も6 割以上となっており、買い物行動にはマスメディアの影響は大きく、広告も効いていることがわかります。
●70代にはマスが効く② マスメディアに更なる意欲。ラジオ、新聞、雑誌約2割が「今後利用を増やしたい」。
マスメディアへの接触が高い70代ですが、今後のメディア利用意向を聞いたところ、ラジオ(21.3%)、新聞(18.1%)、雑誌(17.9%)と各々約2割が「今後利用を増やしたい」と答えており、更なる接触が期待できそうです。
●デジタル歴も長い70代。デジタルはコミュニケーションの必需品。男性はPC派、女性はケータイ派。
70代はPCやケータイなどのデジタルメディアにも積極的です。特に男性は、現役時代に会社でPCを経験した人も多く、半数近くが「利用している(45.6%)」と答えています。ケータイは7割が所有(「携帯電話を持っている70.6%)」)。使用期間も長く、6割が「5年以上(60.4%)」使っています。女性は通話やメールで家族や友達とコミュニケーションを楽しみ、絵文字も活用(「絵文字を使うことがある(67.5%)」)しています。
参考:メディア環境研究所