ニュースリリース
メディア環境研究所「メディア定点調査2012」
発信元:株式会社博報堂DYメディアパートナーズ
株式会社博報堂DYメディアパートナーズ メディア環境研究所(本社:東京都港区、所長:吉田弘)は、生活者のメディア接触の現状を分析する「メディア定点調査2012」を行いました。
東京地区の調査結果によると、生活者のマス4媒体とインターネット2媒体(パソコン、携帯電話*スマートフォン含む)を合わせた1日のメディア接触時間は、5時間51分(週平均)。2010年以降はほぼ同数値となっており、1日のメディア接触時間は生活時間の中で飽和状態になってきていると推定できます。
近年の傾向としてパソコンおよび携帯電話(スマートフォン含む)からのインターネット時間が増加していましたが、特に携帯電話からのインターネット時間は40.4分と、2008年からの4年間で2.3倍以上となっており顕著な増加を示しています。携帯電話からのインターネット時間は、これまで10代女性の接触時間が高い傾向にありましたが、10~40代男女の幅広い層で接触時間が増加しています。10代では男女とも携帯電話からのインターネット時間が、パソコンからのインターネット時間を上回っています。
一方でパソコンからのインターネット時間に若干減少の兆しが見られることから、スマートフォンの普及によるモバイルへのシフトが進んでいることが伺える結果となっています。
スマートフォンの所有状況は、東京地区31.0%で2011年の16.5%から倍増、大阪地区では2011年の8.7%から2012年は26.8%と約3倍に。愛知地区、高知地区でも倍増しています。性年齢別の所有状況は、東京地区では、男性20代30代、女性20代においては約6割となっており、若年層においては半数を超える所有状況となっています。
スマートフォンの普及につれて、ソーシャルメディアの利用時間も増加しています。東京地区での1日あたりのソーシャルメディア利用時間は、23.3分。男女10~30代で利用時間が高い結果になりました。地区別では、特に東京地区におけるソーシャルメディアの利用の高さが伺えます。
ソーシャルメディアを使いながら、テレビ番組を見るなどの行動も増えており、今後スマートフォンの普及による、ネットメディアと既存メディアの組み合わせがさらに重要になってくるものと考えられます。
この調査は、メディアのデジタル化に伴って次々と登場する「ハードウェア」や「サービス」について生活者のメディア接触の実態を把握し、広告メディア市場形成の「兆し」を発見しようという目的のもと、2004年より継続的に実施しています。メディア環境研究所では、今後もメディア環境変化を調査し、次世代広告の兆しを発見することで、コミュニケーションのプラニング力とメディア効果を高めることにチャレンジしていきます。