ニュースリリース

第12回メディア環境研究所フォーラムにてこれからのメディアビジネスを考察するコンセプトを発表
NEWS RELEASE

「トランスフォームするメディアビジネス」

株式会社博報堂DYメディアパートナーズ メディア環境研究所(本社:東京都港区、所長:三神正樹)は、生活者の新たな欲求の高まり、サービスや技術の登場により、今後大きく変わることが予想されるメディアビジネスの変化を「トランスフォーム」と捉え、その要因と対応するアクションについて、第12回メディア環境研究所フォーラム(11月17日 都内にて開催)で発表しました。

①メディアビジネスは今後、新たな欲求の高まりや技術の登場により、大きく変容=トランスフォームしていく
メディアビジネスは生活者の新たな欲求の高まり、サービスや技術の登場により、今後大きく変わっていくことが予想されます。徐々に変わっていく地続きの変化とは質の異なる、高次元に突入するような変化が、一気に、非連続に起こるのではないかと考察し、まったく別の形に変わってしまうことを意味する変容=「トランスフォーム」と、これからのメディアビジネスの変化を捉えました。

②トランスフォームをもたらす3つのキードライバーは、「ファストな情報欲求」、「自由度の高いメディアサービス」、「メディア空間を拡張させるデバイス」
トランスフォームをもたらす3つのキードライバーは、モバイルシフトによって加速する生活者の「ファストな情報欲求と行動の高まり」、  今年続々と登場した音楽、映像などの定額制配信サービスに代表される「自由度の高いメディアサービスの台頭」、IoT(Internet of Things)の進展によって、家電やロボットなどがメディア化する「メディア空間を拡張するデバイスの登場」です。

 ③3つのキードライバーに対して求められるアクションは、それぞれ「圧縮する」、「もてなす」、「融合する」
トランスフォームが起こる際に、メディアビジネスに関わる企業はどのようなアクションをすべきでしょうか。生活者のファストな情報欲求と行動の高まりに対しては、情報を「圧縮する」、自由度の高いメディアサービスの台頭に対しては、生活者を「もてなす」、メディア空間を拡張するデバイスの登場に対しては、「融合する」という3つのアクションが必要になってくると考えました。

④トランスフォームに対するアクションのベースは、メディアビジネスが本来持つコアバリュー
「圧縮する」のベースになるのは、情報を短尺化したり、テキストや動画を組み合わせて提供するといった情報の編集力、「もてなす」のベースになるのは、生活者にどのようなコンテンツをどのタイミングでどの尺で届けるかといったコンテンツ開発力、「融合する」のベースになるのは、さまざまなデバイスに提供していく情報の信頼性。トランスフォームに対するアクションのベースは、あくまでメディアビジネスがこれまで培ってきたコアバリューにあると考えます。メディアビジネスはまったく異なるものに取って代わるのではなく、本来のコアバリューを活かしながら変容を進めていくと思われます。

レポートの詳細はメディア環境研究所HP

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