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AI技術の活用推進の一環として、マルチモーダルLLMを活用した広告クリエイティブのAI分析機能を、AIクリエイティブワークフローシステム「Creative Table PINGPONG」に搭載
~AI活用により、客観的な定性評価によるスピーディーな分析が実現~
発信元:株式会社 博報堂DYメディアパートナーズ
株式会社博報堂DYホールディングス(本社:東京都港区、代表取締役社長:⽔島正幸、以下博報堂DYホールディングス)のグループ横断型の研究開発組織「Creative technology lab beat」(クリエイティブ・ テクノロジー・ラボ・ビート 以下 beat)は、2022年1⽉の発⾜以降、積極的な活動を継続しており、7つのプロダクトをリリースし、活動領域を拡大しております。 このたび、beatの⼀翼を担う株式会社アイレップ(本社:東京都渋谷区、代表取締役社長 CEO:小坂洋人、以下アイレップ)が、AI技術の活用推進の一環として、AIクリエイティブワークフローシステム「Creative Table PINGPONG(クリエイティブ テーブル ピンポン、以下PINGPONG)※」に対し、最新のマルチモーダルLLM技術(複数の種類のデータを理解するAI技術)を活用した広告クリエイティブのAI分析機能を搭載しましたので、お知らせいたします。
従来、AIによる広告クリエイティブ分析は定量評価が主軸でしたが、本機能により大規模な市場調査が必要であった定性評価も、スピーディーに実現可能になります。
昨今、広告・マーケティング業界においてはAIを活用した広告クリエイティブの評価機能により、広告効果をスコア化して予測・評価し、広告と商品の購買の影響や、企業や商品のブランドイメージ向上につながるかといった特徴を数値化する分析が実施されるようになりました。
しかし、AIを活用した広告クリエイティブを分析する機能の多くが定量評価であり、「どの広告クリエイティブが成果に寄与するのかの予測」はできても、なぜ生活者にその広告クリエイティブが選ばれるのか、どのような態度変容を与えるのかについての定性評価を得ることは難しく、客観的な視点で定性評価をおこなうためには、別途時間を要する市場調査(アンケート等)が必要な状況にありました。
こうした背景から、このたび培ってきたAI領域での実績や知見を活かし、AIクリエイティブワークフローシステム「PINGPONG」に対し、マルチモーダルLLMを活用した広告クリエイティブのAI分析機能を搭載しました。本機能により、広告クリエイティブを客観的な視点で定性評価することが可能になります。これにより、制作の過程だけでなく、市場調査などにおいても広告クリエイティブを従来に比べスピーディーに分析することができるようになり、広告制作においてより精度の高い施策立案・実行が可能になります。
「PINGPONG」追加機能の詳細
■マルチモーダルLLM を活用した広告クリエイティブの要素分析
マルチモーダルLLMを含む各種AIを活用した、広告クリエイティブの要素分析機能。自社の広告クリエイティブのみならず、市場のあらゆる広告クリエイティブの分析が可能。要素を列挙するだけでなく、メインコピーやキービジュアルが何であるのかを特定し、生活者にどのような訴求をし、どのような印象を与えるのか、体系的に分析することができる。これにより、制作した広告クリエイティブを客観的かつスピーディーに分析することが可能となり、広告のクリエイティブ制作における品質・スピードの向上につながる。
■サービスの持つマーケティング課題を踏まえた、広告クリエイティブの制作背景の推定
広告クリエイティブに加え、サービス名や配信媒体・時期などの周辺情報を入力することにより、その広告クリエイティブがどのようなマーケティング課題を解決するために制作されたものか推定できる。推定に必要な最新情報を検索してから分析をはじめるため、精度の高い分析結果が得られる。これにより、自社の広告クリエイティブが生活者に意図どおりに伝わるか、意図しない伝わり方をしてしまうリスクがないかを客観的に確認することができる。また、市場の広告クリエイティブにおける制作目的を、推定することも可能。
今後は、広告クリエイティブの分析のみならず、広告の配信実績の分析や、プランニング等の領域においてもLLM含むAIの利活用を加速化し、より高度で効果的なマーケティングの実行を可能にするアップデート対応を進めてまいります。
Creaitve technology lab beatでは、今後もAI技術などのテクノロジー活用により先端的なクリエイティブ領域を革新するサービス開発を追求してまいります。
※「Creative Table PINGPONG(クリエイティブ テーブル ピンポン)」とは
アイレップが開発を手掛けた、運用型広告のクリエイティブ制作に特化したAIワークフローシステム。独自のAI技術を駆使し、「制作工程管理機能」と「AI制作アシスト機能」により、ワークフローをハイパーオートメーション化し、管理・制作工数の削減とデザイナーのクリエイティブ力の向上を目指す。
詳細プレスリリース:https://www.irep.co.jp/news/detail/id=48711/
【Creative technology lab beat とは】
クリエイティブ領域における AI 技術の産学連携の学術研究からプロダクト開発、クリエイティブ業務 のワークスタイル変革までを担う、博報堂DYグループ横断型の研究開発組織。産学連携の学術研究 やテキスト認識、動画認識、画像認識、3DCG などの自動生成 AI ツールの開発、クリエイティブ制作 業務のワークスタイル研究を進め、世の中を魅了するクリエイティブを生み出し、生活者や社会にと って魅力的なコミュニケーション体験を提供してまいります。
beat Webサイト:https://ctl-beat.com/